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  • 2017.05.07 Sunday
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本当にあったお話☆海嶺<上> 三浦 綾子 著

おはようございます。

12月に入りましたが、”読書の秋”に読み始めた
夢中になっている小説があります。

その小説とは三浦綾子作の海嶺(かいれい)。


中巻を読み終えたところで、これから下巻です。

☆海嶺〈上〉の目次☆
開の口 
良参寺 
裁断橋 
土蔵
夜の声
己が家
冷雨
角帆
怒涛
黒瀬川
遠い影
重右衛門日記
月の下
初春
神々の名
再び重右衛門日記


まだお読みでない方のために、少しだけご紹介します。

舞台は19世紀前半。江戸時代末期。
主人公は実在の人物、音吉(おときち)
1819年(文政2年)尾張国知多郡小野浦(現愛知県知多郡美浜町)出身の当時14歳。
天保三年(1982年)に千石船順丸に音吉は炊事係として乗船。
乗組員は音吉の他、船頭、重右衛門、岩松、久吉など全員で14人。
彼らの船が嵐に遭い漂流して…。

三浦綾子氏の小説を読むのは初めてですが、分厚いにも関わらず、
どんどん引き込まれ、時間を忘れて読み進めてしまいます。

すすめられなければ、手にすることはなかったでしょう。
私も皆さんにおすすめします。

実話をもとに書かれている小説で、歴史の勉強になりますし、
音吉や岩松から学ぶことが多く、反省しながら?!読んでいます。

中巻から特に印象的だったセリフを引用します。
「人間、馴れていいことと、悪いことがある」
その言葉を音吉はしっかりと胸に納めた。そして思った。
(今日という日には、誰もが素人だ)


少し話はそれますが、千石船(江戸時代の商船)が何度も出て来ます。
実は私は十石舟に乗船したことがあるので、とても懐かしい気持ちになりました。
*十石舟は江戸時代に主に旅人が利用したという15人乗りの舟。

〜過去の関連ブログ〜
水の町、伏見で舟乗ってきましたぁ♪@京都

小説も乗船もおすすめです。

☆合わせて読みたい音吉に関する書籍☆
・「海商 異邦の人ジョン・M・オトソン」(柳蒼二郎著)
・「にっぽん音吉漂流記」(春名徹著)
・歴史絵本「日本に帰れなかった男たち」(文:大森仁/東田麻希 墨絵:田家阿希雄)
・「Global Drifters」(英訳版)



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  • 2012.12.06 Thursday
  • 本☆(小説)
  • 07:20
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  • by Kay

恋愛小説 『阪急電車』 有川 浩 著

おはようございます。

降るとは聞いていましたが、昨夜は東京でも雪が…。
東京でこれだから、雪国は大変な積雪だったでしょうね。
今朝はだいぶん雪は溶けていましたが、滑りやすそう。
足元に気を付けて、運転に気を付けて、お出かけ下さいね。

友達に勧められて、有川 浩氏の阪急電車を読みました。
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価格:560円(税込、送料別)



阪急電車とは、大阪を走るちょっとレトロなエンジ色の電車です。

実は高校時代に利用していた電車でもあったりします。
ただ、小説の舞台になっている今津線のことは知りませんでした。

今津線の宝塚駅から西宮北口各駅を舞台に話が展開されていき、
実は少しずつ繋がっているという設定がとてもユニーク。

しかも宝塚駅までの折り返し付き!

登場人物が少しずつ繋がっている点は映画向きですよね。
【送料無料】阪急電車 片道15分の奇跡

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価格:3,591円(税込、送料別)


機会があればDVDを借りて観てみたいな。

こっちも気になります。


薦めてくれた友達に感謝です。
なかなか面白くて、一気に読んでしまいました。

あとがきにも書かれていますが、私も冒頭の一文でひきこまれました。

電車に一人で乗っている人は、大抵無表情でぼんやりしている。

人気作家さんらしいですが、著者の小説を読むのは初めて。
高校生〜20代の心理描写がなかなかするどくて驚きました。

恋愛小説で、感情移入しやすいというのもあるのでしょうが、
主人公の味方になって、ついつい力んでしまったり、
ほっとしたり、ほほ笑んだりしながら、読み終えました。

どの話もハッピーでポジティブに進むのが心地良いです。

これから読む方のために、あまり多くは語れませんが、
孫と一緒に登場するおばあさんがなかなかいい味出してます。

東京だと、知らない人と会話に発展する機会は少ないですが、
大阪だと知らない人が話しかけてくることはあるので、
舞台を大阪にして正解だなあ、と思いました。

映画を先に観た方にもお勧めです。

阪急電車を勧めてくれた友達に感謝♪
ありがとう☆

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小説の中で征志とユキが飲むお酒を発見。


ミニサイズもあるよ。



  • 2012.01.24 Tuesday
  • 本☆(小説)
  • 07:24
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  • by Kay

『Sweet aunt』 さとうさくら 著

こんばんは。
大雨が降り続く大阪です。
皆さんの地域はいかがですか。
濡れて風邪をひかないように注意してくださいね。

最近ずっとバタバタしていて、アップしたい画像は
たくさんありますが、今日は先日読んだ本の紹介です。



いつものように、まずは帯から見ていきましょう。

日本ラブストーリー大賞シリーズ

「生きてるだけで幸せなのよ」

高校を卒業する直前に、パパとママが死んだ。
絶望のふちに立った実花を救ったのは、
大嫌いだったはずの“叔母さん”だった。

泣いたり、笑ったり、怒ったり。
毎日をていねいに生きる温かさが、体中にじんわりとしみわたります。

オシャレで優しくて素敵だったパパとママ。
自慢の両親に足りないものは、
娘への関心とオトナとして生きる強さだった。


実花、高校3年生。パパとママの死をきっかけに、ふたりがそろって日雇いのフリーターだったことが判明。遺産はゼロ、住んでいた家も失くし、憧れていた専門学校への進学も帳消し。絶望のふちに立った実花を、さらに絶望させる最悪の出来事、それは大嫌いな叔母さんに引き取られることだった。叔母さんは、オシャレで美しかったママの妹のくせに、地味で無愛想で変わり者……。嫌で嫌で仕方なく始まった叔母さんとの共同生活だった。けれど、そこにはパパとママとの生活にはなかった、力強くて温かい、確かな幸せの感触があったのだった。


著者のことは全然知りませんでしたが、
友人からなかなか面白いよ、と聞き、読んでみました。
ちなみに、本書は2008年10月に出版されています。

卒業後は、専門学校への進学決まっていた実花。
平凡だけど、お洒落な大好き。
そんな彼女の両親が卒業前に交通事故で亡くなってしまう。
悲しみに暮れる彼女を襲う驚愕の事実。
両親がフリーターで、貯金もなく、生命保険にも入っていなかった
ため、住む家さえなくしてしまったことだった。
お洒落で美男美女の自慢の両親の事実が実花に次々と降り注ぐ…。

彼氏と一緒に通うはずだった学校も断念し、お金もない彼女の前に
現れたのは、美人の母とは似ても似つかぬ地味でダサい叔母さん。
実花が大嫌いだった叔母さんとの共同生活が始まる。

実花と両親、叔母さんとの関係はぜひ本で知ってもらいたいので、
あまりネタばらしはしたくないのだけど、超リアルなような
リアリティがないような絶妙なバランスが不思議。

実花同様、私も無愛想ながらも優しい叔母さんに魅了されました。

心に響いた言葉はをたくさんあるけど、
二つだけ、実花と叔母さんのやりとりを紹介しますね。
(セリフは全て叔母さんのもの)

2人で外出した時のやりとり。
「楽しいから生きているわけじゃないわよ」
「楽しいからとか、何かのためじゃなくて、生きることが先でしょう?」
「生きてる時点で、幸せなのよ」

実花が恋話をすると…。
「でも、信じて裏切られるのは、実花ちゃんの勝手じゃない」
「相手の事情や都合もあるのよ。ちゃんとつき合っているつもりなら、実花ちゃんこそ、そこを察してあげるべきでしょう」

他にもあるけど、読む前にストーリーが見えてしまうと
いけないので、このくらいにしておきます。

気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね。

次は、ベストセラーと言われる『スイッチ』を読んでみようかな。

  • 2010.05.23 Sunday
  • 本☆(小説)
  • 21:22
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  • by Kay

『残される者たちへ』  小路 幸也 著 



私が最近はまっている小説家の一人、小路幸也。
今まで読んだ作品は全て面白かったので、
今回も『残される者たちへ』にもの凄い期待してました。

まずはいつもの帯紹介から。

トトロみたいな野山じゃなく、こんな寂れていく都市の光景が、
俺の美しい故郷だ。

僕たちは、たぶん、この団地に囚われてしまったんだ。
『東京バンドワゴン』シリーズの著者による、“消された記憶”のミステリー。


続いて、著者のホームページからメッセージを。

18「残される者たちへ」小学館
物語を構成するいくつかの要素は、別のところから持ってきたいわば原案付きの物語。小さい頃に見ていたSFなんかでは〈団地〉はとても象徴的なものだった。あの頃は確かにそれ自体が新しい生活の象徴だった。今は、廃虚になっているものもあるという。時の経過によるそのギャップに強く魅かれ、そこから立ち上がっていったストーリー。結局僕たちは〈町の子供〉であるんだという思いは昔から持っていた。そこに、何が見えるだろうか。

ミステリーは好き。アガサ・クリスティーとか
エラリー・クイーンにはまったことがある。
最近は全然読まなくなったけど…。

ミステリーと書いてるけど、実際はSFです。
しかも、小中学生向けの小説という印象。
もちろん、大人でもきっと好きな人は好き。

団地が舞台になっているので、団地に馴染みが深い大人は
懐かしく読めるのかもしれません。

今までの小路幸也の作風が好きな人にとっては違和感があるかも。
対象者を大人ではなく、SF好きの子供にすれば評価は違ったかも。

私は団地に住んだことはなく、SFファンでもないけど、
SFと分かるまでは面白かったです。

何しろ、デザイン事務所を経営する主人公は、小学校同窓会で、
同級生達と再会を果たすも、なぜか同じ団地で育った
親友の記憶が一切消えていたといのだから!

精神科医になった別の幼馴染とその謎を解いていく、という物語。

SF小説が好きな方にお勧めです。


  • 2010.05.04 Tuesday
  • 本☆(小説)
  • 12:29
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  • by Kay

『シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン』 小路 幸也 著

私のお気に入りの作家の一人、小路幸也。

これまで『21 twenty one』、『うたうひと』、『キサトア』、『モーニング』、『空へ向かう花』、『brother sun 早坂家のこと』、『リライブ』を、また著者の代名詞である東京バンドワゴンシリーズは、『東京バンドワゴン』、『スタンド・バイ・ミー 東亰バンドワゴン』、『マイ・ブルー・ヘブン―東京バンドワゴン』を読みました。

ですが、なぜか読み忘れていた?この本。
「東京バンドワゴン」シリーズ第二弾。
シー・ラブズ・ユー 東京バンドワゴン。ようやく読みました。


帯にはこうあります。

泣いて、笑って、いろんな愛に気づいたとき…
きっと家に帰りたくなる、下町ラブ&ピース小説。

いつだって、誰かが君を愛してる。

下町で古書店を営む四世代ワケあり大家族が、
古本と共に舞い込む謎を解決します。


北上次郎氏
「いつまでもみんな元気でいるように、と思わず祈りたくなる」

赤ちゃん置き去り騒動、売った本を一冊ずつ買っていくおじいさん、
幽霊を見る小学生… おかしな謎が次々と舞い込んで、
<東京バンドワゴン>は大騒ぎ。

…新たな家族の秘密も明らかに!?

帰りたい場所がここにある


今回も小さな事件がいくつもおきて、全員が一丸となって
解決していく大家族の姿が描かれています。

核家族化が叫ばれて久しいが、私も両親ときょうだいに
囲まれて育った。だから、家の中に大勢の人がいて、
見守られて育っていく、という経験はない。

昔の大家族はこんな感じだったのかなあ、と
想像を膨らませながら、いつも楽しく読んでいます。

登場人物は皆良い人ばかりで気持ち良いっ。
ストーリーのテンポが速いのは、皆が損得勘定なく、
相手のためを思って、即行動に移すからなのかもしれない。
幸せが幸せを呼ぶ、そんな大家族の物語。

堀田家の家族関係に心が癒されるとともに、
毎度のこと刺激される私でした。

☆目次☆
冬 百貨辞典は赤ちゃんと共に
春 恋の沙汰も神頼み
夏 幽霊の正体見たり夏休み
秋 SHE LOVES YOU

まだ読んでいない方はぜひ。

  • 2010.05.01 Saturday
  • 本☆(小説)
  • 12:46
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  • by Kay

『家族の言い訳』 森 浩美 著

こんにちは。

先日読んだ『こちらの事情』が良かったので、
前作とも言われる、『家族の言い訳』を読むことにしました。

それでは、帯から見ていきましょう。


背負う荷物の重さと、
愛する人との絆の脆さに、
気づくときがくる。

夫が蒸発した妻、
妻に別れを切り出された夫、
母に捨てられた息子、
死期が迫る母…
家族に悩み、家族に喜ぶ。
数々のヒット曲であなたを熱くさせた名作詞家がつむぐ、
ハートに響く初短編集。

八つの物語に八つの人生。


タイトルと著者名が書かれたページをめくると、
こうありました。

言い訳を
いちばん必要とするのは
家族です。


タイトルもそのままですが、
著者が最も伝えたいメッセージ。

ホタルの熱、乾いた声でも、星空への寄り道、カレーの匂い、
柿の代わり、おかあちゃんの口紅、イブのクレヨン、
粉雪のキャッチボールの8つの物語からなる短編集。

最初の物語、『ホタルの熱』にほろりとさせられる。
うまく行き過ぎって気もしないでもないけど、
それがまたいい。息子連れの母親と宿の女主人。
彼女達が出会えて、同じ時間を共有できて良かった。

そしてこの息子がまたいい。
「ボクさ…今度…生まれてくるときは元気な子に生まれてくるから…そうしたらまた…ママがボクを生んでくれる?」

こんな可愛いセリフが言える人になれたらいいんだけど…。
うるっときました。

『ホタルの熱』同様、偶然のでも必然の出会いを描いた
『星空への寄り道』もいい。

『おかあちゃんの口紅』『イブのクレヨン』
『粉雪のキャッチボール』もなかなかいい。

あなたの心に届く物語もきっと見つかるはず。



  • 2010.04.26 Monday
  • 本☆(小説)
  • 12:53
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  • by Kay

『リライブ』 小路 幸也 著

こんばんは。

私のお気に入りの作家の一人、小路幸也。
彼に魅了された私は、これまで『21 twenty one』『東京バンドワゴン』、『うたうひと』、『キサトア』、『モーニング』、『スタンド・バイ・ミー 東亰バンドワゴン』、『空へ向かう花』、『マイ・ブルー・ヘブン―東京バンドワゴン』『brother sun 早坂家のこと』を読みました。

結構読んだなあ〜。しみじみ〜。
でもまだ読んでいない既刊の本が沢山あるので、今から楽しみ♪

で、最近読み終えたのが、この『リライブ』。


帯にはこうありました。

生きることは、選ぶこと。
選ぶことは、悔やむこと?


命の灯火が消える瞬間、<バク>が囁きかける。運命の恋人を失った夜。いまの仕事を選んだあの日─頭に浮かぶ、人生の分岐点。そこからもう一度、やり直させてあげましょう。ただし、ひとつだけ条件がありますが─。

かれらが何を選んだのか?あなたの予感は、覆される!

<バク>が誘うもうひとつの人生の物語

人生が二度あれば、どこからやり直す?

あの時に戻れたら、きっと───

<バク>が誘うもうひとつの人生をあなたに


著者のホームページにはこう書かれています。
24「リライブ」新潮社
『小説新潮』で不定期連載していた〈バク〉という不可思議な存在を狂言回しにした短編集。テーマが毎回編集部から与えられ、そしてバクというシステムが決まっていたのでそれほど苦労しなかった。僕は広告制作やゲーム制作を経験してきたので、様々な〈縛り〉があることが苦にならずむしろ水を得た魚になるのかもしれない。収められた作品の中に、いくつか若い頃の苦い思い出をベースにしたものがある。もし、あの時にこうしていたら、と、今も思う。遠い日々の後悔を知ってくれている友たちは、今はどうしているだろうか。


『リライブ』はまもなく臨終を迎える7人が謎の「バク」により、
二度目の人生を歩むという物語。

悪夢を食べると言われる空想上の獏は、ここでは悪夢ではなく、
思い出を食べ、その代わりにそれぞれの人が望む「あの時」に
戻し、人生のやり直しのチャンスを与えます。

7人はバクに思い出を差し出し、
選ばなかった人生のある起点へと戻ります。

主人公が二度目の人生を終える時に、再びバクと人生について
語り合うことから、私たちは一度目の人生との違いに驚かされます。
さらに、主人公に関わるもう一人とバクとの会話から、
知らされる真実がとても興味深いです。
本当にひとひねりもふたひねりもあって、さすがは
小路幸也だなあ、と感心させられる面白さです。

二度目の人生を歩みなおすことは、もちろん非現実的。

でも、死を目前にしなくても、振り返れば、悔やまれることは
誰にでもあると思います。だから、とても読みやすいです。

どれも良心が溢れていて、現実的じゃないような気もします。
でも、主人公は一度は死の瀬戸際を経験していて、
それこそ死に物狂いで「あのとき」に戻り、やり直していると思えば、
とてもしっくりくるのです。
主人公のもの凄く一生懸命に人生に取り組む姿に圧倒されます。

7編のうち「すばらしきせかい」「彼女が来た」と「J」は
音楽に関係しているのが、若かりし頃、ミュージシャンを
目指したと言う著者らしい。
小説は苦手だけど、音楽は好きという方にもお勧めです。
どの話も良いのですが、恋愛を扱う「生きること」の展開に
はっとさせられました。

私たち読者は7人の物語を通して、今ある人生における
人間関係の大切さを考え直させられます。

自分の人生を見つめなおす機会は、あまりないと思いますが、
普段は当然と思っている大事なことに気付いたり、
周囲の人に感謝したり、辛抱強くなったり、前向きになったり、
読むば心に色々と感じ、考えさせてくれる本です。

読み終えたその瞬間から、生き直せるかもしれません。
気持ち次第ですよね。心がけたいと思います。
↑自分との対話?(苦笑)。

皆さんは、やり直したい過去や取り戻したいものはありますか?


今日も私のブログに遊びに来てくださって、
ありがとうございます。

明日も良い一日を♪

☆目次☆
・輝子の恋
・最後から二番目の恋
・彼女が来た
・J
・生きること
・あらざるもの
・すばらしきせかい


  • 2010.04.07 Wednesday
  • 本☆(小説)
  • 23:19
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  • by Kay

『brother sun 早坂家のこと』 小路 幸也 著

こんばんは。

読書好きですが、小説にはあまり縁がなかった私。
でも数年前からを本格的に読み始め、面白さに目覚めました。
最近立て続けに読んでいる著者は小路幸也と湊かなえ。

2人を比べるのはとってもナンセンスだけど、
後者がとてつもなく暗い物語を書くのに対し、
前者の物語はどこまでも明るく幸せで、安心して読める。

今回読んだのは『brother sun 早坂家のこと』。
さて、恒例の帯から見ていきましょう。


娘は、いつだって大変である!
「東京バンドワゴン」シリーズを始め、様々な家族を描いてきた著者が三姉妹を通し描く、新しい家族のカタチ。

娘はいつだって大変である!
自分のこと、恋人のこと、結婚のこと、将来のこと、
そして、家族のこと

早坂家の三姉妹、それぞれが感じている、家族の姿。ちゃぶ台を囲みながらそれぞれの思いが一つになったとき、本当の家族の姿が見えてくる。考えたり悩んだり、苦しかったりするけれど、それぞれが補いながら暮らしている。

そんな早坂家へ、ようこそ。


第一章「伯父さんのこと」から早川家を見てみましょう。

母方の祖父母が残してくれた築50年のぼろぼろ木造住宅に住む
三姉妹(あんず25歳、かりん20歳、なつめ18歳)。20m先の家に
19歳年下で現在29歳の真里奈と3年前に再婚した父が住む家がある。
二人の間には2歳になる弟、陽ちゃんがいる。
姉妹も、父親一家も互いの家を行き来する仲良し家族。

祖父、祖母が亡くなり、母まで病気で亡くなった時、
三姉妹が11歳、6歳、4歳。男手一つで3人を育てた父は姉妹に
とっての誇り。

再婚同士で式を挙げずに入籍しただけの2人に
仲良し姉妹は新婚旅行をプレゼントすることにした。
2歳の弟を預かることにした夏、3人とも仕事や
デートを一切絶って、4人で過ごす事にする。

<夏休み陽ちゃん一週間預かり大作戦>の初日、
ショッピングセンターから4人で自宅に戻ると、
玄関先に叔父と名乗る人がいて…。
初耳…。父と叔父に何があったの?
三姉妹の疑問は募るばかり。

幸せな早坂家に突然沸いた謎をめぐって、三姉妹と支える彼氏たち。
どこまでもポジティブで明るく前向きに描かれるのが著者らしい。

なんと言っても、登場人物の性格の良さに癒されます。
ネガティブな感じがまるでないのがさすが!あっぱれ。

著者ホームページにはこう書かれていた。

23「brother sun 早坂家のこと」徳間書店
三姉妹の物語。僕はきちんとしている人々を描くのが好きだ。よく毒がないとか見栄えが良過ぎるとか言われるけど、ちゃんと生活している人たちは皆いい顔をしているし、毒をことさら表に出すこともない。でもやっぱり生きていけばいろいろある。悩みや悲しみや辛さはあるけど、それにもきちんと対応していく、していける。早坂家の姉妹はごく普通の女性ばかりだと僕は思っている。美点があるとすれば、ちゃんと毎日を暮らしていけるところだと思う。


そうそう、毒がない。
一言で表せばそれだ。
だから読んでいて安心できる。
そして反省もしたりして(苦笑)。
私もきちんとしている人に近づきたいものです。

☆目次☆
・伯父さんのこと
・あんずのこと 一
・かりんのこと 一
・なつめのこと 一
・あんずのこと 二
・かりんのこと 二
・なつめのこと 二
・早坂家のこと 
・エピローグ 陽のこと



  • 2010.03.30 Tuesday
  • 本☆(小説)
  • 22:38
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  • by Kay

『贖罪』 湊 かなえ 著

先日、湊かなえ著の第一作『告白』を読み、衝撃を受けたので
今度はこの『贖罪』を読むことにした。

以前読んだ『少女』のブログはこちら。

表紙いっぱいに描かれるのは苺、ラズベリー、ブルーベリー。

このタルトの上に並べられる『贖罪』の帯。

つぐないってなにをすることなのかな?
美少女殺害事件から三年後、投げつけられた激情の言葉が、
彼女たちの運命を変えた。


表紙をめくると、こう書かれている。

取り柄と言えるのはきれいな空気、夕方六時には「グリーンスリーブス」のメロディ。そんな穏やかな田舎町で起きた、惨たらしい美少女殺害事件。犯人と目される男の顔をどうしても思い出せない四人の少女たちに投げつけられた激情の言葉が、彼女たちの運命を大きく狂わせることになる─これで約束は、果たせたことになるのでしょうか?
衝撃のベストセラー『告白』の著者が、悲劇の連鎖の中で「罪」と「贖罪」の意味を問う、迫真の連作ミステリ。本屋大賞受賞後第一作。


読み始めて、一人一人に告白させる構成が、湊かなえのスタイルだと
思った。『告白』同様、当事者が一人ずつ語っていくのが瓜二つ。

先が気になるため、どんどん読み進み、3、4時間で読了。
『贖罪』も想像を超える展開がいいけど、
ミステリー小説としては、告白に軍配が上がる。
ただし、どちらも幸せとは程遠い重く暗く怖い話。

今回の舞台はコンビニ1つない、空気が綺麗で平和な田舎町で
起こった無残な美少女殺害事件。

被害者:小学校4年生のエミリちゃん。
殺害現場:小学校のプールの更衣室。
作業服を着た男に連れ去られる直前までエミリちゃんは、
グラウンドの片隅で4人の同級生とバレーボールを楽しんでいた。

知らない人について行くなんて!
一人で手伝いに行かせるなんて!
疑問に思うことは多いかもしれない。

でも、彼女達は純粋無垢な田舎の少女達。
いとも簡単に言葉巧みに騙されてしまった。

犯人はすぐに見つかるはずだった。
4人の目撃者がいたのだから、なのに…。

残虐な犯人の顔を思い出せない残された少女達。
まだ小学校4年生の少女達の人生はその日を境に一変する。

殺害現場に出くわすなんて、被害者と直前までいたなんて、
大人でも大変なことなのに、彼女達はある「約束」をさせられて、
生きていくことになる。

その後の4人の人生は様々だけど、共通していたのは、
彼女達の運命が「約束」に大きく支配されていたこと。

怖い話が苦手な人は読まないで。

☆目次☆
・フランス人形
・PTA臨時総会
・くまの兄弟
・とつきとおか
・償い
・終章





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  • 2010.03.29 Monday
  • 本☆(小説)
  • 13:06
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  • by Kay

『こちらの事情』 森 浩美 著

こんにちは。

雨が続きますね。
今の時期に数日続けて降る雨を菜種梅雨と言うそうです。
何だかうっとうしいだけの雨に素敵な名前がつくと
心なしか気持も和むのは私だけ?!

雨が降ると、気温も上がらず、肌寒いですね。
風邪に気をつけて下さいね。

今日は春にぴったりの心が温かくなるような本の紹介。

初めて読んだ森浩美氏の『こちらの事情』。

タイトルに興味をそそられ、手に摂り、
帯に目を通して、読もう!と思いました。

作家・佐野洋氏激賞!

この短編集を読みながら、何度か目頭が熱くなった。
登場人物たちの造型が見事で、
つい感情移入をしてしまったからであろう。
一編一編が、格調高く仕上げられており、
お見終わって、作者が「人生の達人」であることを確信した。

『荷物の順番』―「老人介護施設に預けることにしたから、母を送り届けてほしい」。兄に頼まれ、正文は辛い役目を任される。割り切れず、思い悩む正文に、母は諭すように言う。「正文、人の手はふたつしかないからね。もっと大事なものができれば、先に持ってたものは手放さなきゃならない。世の中は順番なんだから」それでいいんだよと。当日、施設の車寄せに着き、いよいよ万感胸に迫った正文は―

自分の中の「いい人」にきっと出会える作品集


ページをめくると、こうありました。

こちらの事情を口にするとき
それは身勝手な言い分になってしまうのかもしれない
でも察してほしいときがある

8つの短編はどれも内容が濃い。
登場人物はみな「事情」を抱えている。
その「事情」が紐解かれ、最後には希望の光が灯される。
どの話も楽しく、笑えると言うのものでないけれど、
読み終えたときは救われるような、ほっとした気分になれる。

それぞれの物語の中には心に響く言葉がたくさんあります。
中でも私の心に届いたのが、『荷物の順番』にある
主人公の祖母のセリフ。

「正文、人は生きていれば色んなことがある。でも、人の手はふたつしかないからね」「そんなに多くのことは抱えられないってこと。いくら大事なものを持ってても、もっと大事なものができれば、先に持ってたものは手放さなきゃならない。(省略)欲張ったり無理をすれば、それは大事な荷物じゃなく”お荷物”になるだけ。(省略)」

『短い通知表』も内容はとても切ないけど、
エンディングにほっとさせられます。

あとがきを読んで、初めて知りました。
著者は男性だと言うことを。女性目線で書かれた小説を
読んでも、まるで違和感がなかったんですよね。

前作とも言われる『家族の言い訳』読んでみようかな。

☆目次☆
・晴天の万国旗
・葡萄の木
・甘噛み
・短い通知表
・福は内
・靴ひもの結び方
・妻のパジャマ
・荷物の順番



  • 2010.03.24 Wednesday
  • 本☆(小説)
  • 12:23
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  • by Kay

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